2016年1月11日月曜日

11.虚空蔵山麓の棚田(1/2)

日向(ひなた)の棚田(長崎県西彼杵郡川棚町)
 長崎県内は、どこに行っても棚田だらけです。それも、先人たちが苦労をして、石垣を築いた跡が偲べます。農林省が「日本棚田百選」に選んだところも6地区あります。身近なところから紹介します。
 九州のマッターホルンと呼ばれることもある、虚空蔵山(608m)の西側に百選に選ばれた日向棚田はあります。

 
 木柱に書かれた文字は、薄れかけています。棚田百選では「日向の棚田」ですが、地区の呼び名としては「木場(こば)」や「川原(こうばる)」とも呼ばれています。この棚田の特徴として、石垣がそれほど高い所はないけど、きっちりと組まれていることだと思います。
 
 この棚田で、話題になっているのは、何といっても「石木ダム」建設問題でしょう。長崎県は佐世保市の水飢饉の問題解消として、ダム建設を計画して進めてきましたが、地元では土地を明け渡した人もいますが、今も反対運動が続けられています。
 
 こんな看板があちこちで見られますが、長期化して看板もずいぶん色あせてきました。このダムの建設で日向の棚田が全て水没してしまうほどでもなく、高台の部分は残るそうです。
 棚田の最上部から虚空蔵山の登山口がありますが、その近くに水汲み場が長崎県により造られています。住民の懐柔策と言われています。
 
 この水は冷たくておいしいもので、車で水汲みに来る人のための駐車場も少しあります。
 
次回は鬼木棚田です
 
 
 


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