2019年10月28日月曜日

209.佐賀県太良町の肥前狛犬2

大魚大明神(おおうおー)(太良町太良栄町)

 佐賀県の太良町に行って「竹崎ガニ」を食べずに帰ったのは、今回が初めてでした。竹崎ガニとは太良町の竹崎港に水揚げされるワタリガニのことです。小学生の頃から夏休みには叔父さんたちに連れられて行っていましたが、大人になってからも時たま出かけていますが、すべて竹崎ガニを食べるのが目的でした。それにしても、有明海の海産物はみんな旨いのかと考えます。ムツゴロウ、アゲマキ、シャッパ、ワラスボ・・・最近は漁獲量が激減してめったに食べる機会はなくなりました。
 それにしても、神社の名前が「大魚」というのは珍しいと思っていたら、説明書きがあり良く分かりました。ここが中宮?で多良岳山頂が上宮?そして沖ノ島が下宮?ということでしょう。

 中宮に肥前狛犬が1対2体神前に鎮座していました。



 沖ノ島は見えませんでしたが、海中の赤い鳥居は見事でした。

次回は鹿島にいきます


2019年10月21日月曜日

208.佐賀県太良町の肥前狛犬1

戸口神社(佐賀県太良町伊福)

 江戸時代にはこの地方、佐賀鍋島の領地で、近くの鹿島藩の領地ではなかったそうで、中野家のご先祖が代官をしていたそうです。明治になり、代官とは言わなくなりますが、明治に建てられた自宅は古いけどしっかりしたたたずまいは見事なものです。佐賀県の文化財に指定されています。
 現当主の中野  さんは現在、東京在住ですが、年間数回は帰省されて家屋敷の維持管理をされています。大変なことだと思います。




 この中野さんの案内で戸口神社の肥前狛犬を見せてもらいました。境内にある鳥居や灯篭の寄進者の名前に至るところに中野さんのご先祖の名前が刻まれていました。肥前狛犬は



 

 1対2体の小型のものですが、アーモンド型の眼が特徴です。神社の名前の「戸口」のことを聞いたら、天岩戸に隠れた天照を引き出すために力持ち手力男尊(タヂカラオノミコト)が岩戸を引き開けたことに由来するとのことでした。

次回は太良町の肥前狛犬2です





2019年10月14日月曜日

207.神埼市の肥前狛犬3

櫛田宮(神埼市神埼町神埼)

   櫛田神社といえば、博多祇園山笠で有名な博多の神社を思い出しますが、宮司さんに聞いたら、ここ神埼の神社の方が古い所だそうです。確かに古色蒼然とした境内には、たくさんの神様が祭られていて、小さな祠にはそれぞれ違った名前がついています。まさに八百万の神様という言葉を考えさせられます。
 肥前狛犬は史料室に入れられていました。雑然といろんなものと一緒に詰め込まれている感じです。


 1対2体の肥前狛犬です。



  しかし、これでは狛犬の本来の姿である、神殿を守るという感じがしません。最近の盗難防止のために鍵をかけてしまいこむということには合いますが、少し情けないものです。

次回は佐賀県太良町の肥前狛犬たちです 

2019年10月7日月曜日

206.神埼市の肥前狛犬2

鰐大明神(神埼市志波屋)

 百済門(くだらもん)とありますが、ここは、百済の王仁(わに)博士が日本に初めて漢字と儒教を伝えたとされる所です。王仁博士顕彰公園として広い敷地に大きな駐車場も完備しています。肥前狛犬を学ぶ会の見学会の時、いつも駐車場で困っていますが、ここだけは楽々と止めることができました。
 門を入った奥の一角に「鰐大明神」があります。神社の名前は「鰐」ですが「王仁」はかせの「わに」と同じことは王仁博士にちなんだ神社ということでしょう。
 



 1対2体の肥前狛犬です。屋外にずっと置かれていたからでしょう。苔むして古色蒼然としています。前足がくりぬかれているのは時代的には新しいものかもしれません。

次回は神埼市の櫛田宮に行きます