2019年8月5日月曜日

197.嬉野市の肥前狛犬3

岩屋川内天然の祠

 

 天然の祠と書いたけど、岩陰遺跡みたいにも見えます。観音様ともお地蔵様とも見えるご神体を3体、赤いエプロンが目につきます。ここは、神社でもなければ、祠とも思われません。すぐ横に大きな平らな岩棚を人工的に造ったと思われるものがあり、ここに修験者が籠り修行をしたのではなかろうかと思われる感じを受けました。
 肥前狛犬は、ご神体3体を守るかのように、1対2体が両側に置かれています。ここは人里離れた山の中ではありますが、農地は近くまで耕されています。こんなところを誰が見つけたのだろうかと思いました。今回案内をしてもらったのは、肥前狛犬を学ぶ会の永渕さんですが、他県の人(九州オルレで歩いた人)から大まかな所を聞き、自分でずいぶん苦労をして、探し出したそうです。オルレという言葉は初めて聞いたので調べてみました。以下朝日新聞掲載の記事を転記します。

『オルレ  韓国・済州島の言葉で「家に帰る細い道」の意味で、自然を楽しみながら歩くトレッキングコースを指す。九州オルレは2012年に佐賀、熊本、大分、鹿児島の4県に四つのコースが誕生。その後、各地に広がり、県内では平戸にコースがある。南島原が加わり、現在17のコースがある。九州観光推進機構のよると、昨年9月までに約16万2千人が参加し、うち韓国人が約10万4千人を占めた。(2016-01-30朝日新聞朝刊 長崎・2地方)』 

 最近のウォーキングブームであちこちで歩く人を見かけますが、韓国からまで、山の中のみちなき道を歩きに来ているとは恐れ入りました。九州の山の中は冬でも暖かく、それほど深い山でもなく、歩きには適しているのでしょう。ピンクと青のテープの目印と矢印には「k」の文字の変形が使われていたら「オルレ」の道印です。







                                 

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