潮見神社(平戸市大志々伎町)
平戸の大志々伎町で肥前狛犬を見つけたと吉永さんから電話があったので、早速見に行きました。
本殿の前に1対2体のかわいらしい狛犬が鎮座しています。
白い花崗岩に彫られたもので、30センチほどの大きさで、ア・ウンの1対で本殿を守るように配置されています。これを見つけた吉永さんは「肥前狛犬」と思われたようですが、これは肥前狛犬の部類には入りません。大正もしくは昭和に作られたものでしょう。
この神社には、平成18年に奉納された真新しい参道狛犬も1対、鳥居横にあります。
これも白い花崗岩に彫られた、岡崎型と呼ばれるものです。この神社の境内には、数多くの灯篭が奉納され、江戸時代のものが多くありますが、狛犬は現、近代に奉納されたようです。
近くの海岸に貝堀に来た年配のご婦人に神社のことを聞いたら詳しい話が聞けました。この方は、潮見神社のことを「おしおみさま」と言い、この神社には古くから「じゃんぐわら」が受け継がれていて、大志々伎の人たちが、まずこの神社にじゃんぐわらの踊りを奉納して、その後、船に乗せて志々伎湾の向かい側にある志々伎神社に向かうそうです。この大志々伎のじゃんぐわらが行かないと、志々伎神社の扉が開かないのだと、自慢そうに話してくれました。平戸市内には大きな幟旗をかざし、衣装を着飾った人たちが勇壮に踊るお祭りが各地に残されていて、無形文化財にも指定されています。
次回は世知原町の動物モニュメントです
0 件のコメント:
コメントを投稿