たつた会(熊本大学工学部電気工学科・昭和36年入学のクラス会)の集まりで、名古屋で懇親会をして、翌日の見学で徳川美術館に行きました。
かつて徳川御三家の筆頭、62万石の大大名の所だけあって、立派なものです。パンフレットの写真を示していますが、国宝の源氏物語絵巻に代表されるような数々の美術工芸品が多数収蔵されています。
昼を食べるために、庭を横切ってレストランに行くとき、茶室そばの庭園の一角に、白御影石の石灯篭がありました。
近づいてよく見たら、織部灯篭でした。戦国時代から江戸時代初期にかけて、千利休の後、古田織部は天下一の茶人として活躍し、織部焼の茶碗は特に有名ですが、茶室のある庭園には織部が考案した独特の石灯篭が大名の庭園などに残されているそうです。以前、平戸藩のものを紹介しましたが、これらは最近では手入れが行き届かず、かなり荒れて、傷んでいました。しかし、ここのものは、きれいなままで残されていました。
この角度から見れば、竿のT型が分かり、下部の人形みたいな彫り物も良く分かります。織部灯篭をキリシタン灯篭と呼ぶ向きもありますが、徳川家の庭ではありえないことでしょう。
偶然に見つけた、織部灯篭ですが、全国的にはかなりあるとのことですが、普通にみられるところにはあまりなさそうです。
次回は平戸の神父の墓
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