志々伎山登山の道しるべ
志々伎山は初めて登った時から、素晴らしい眺めは印象深く、低山(347m)ながらも、360度の眺望ができます。山頂から青い海の中の魚群の動きが見えた時もありました。それもそのはず山頂はこんな格好をしています。
昔から霊山として、あがめられ、航海の目印としてもされていました。駐車場からの登山はそれほど時間はかかりませんが、岩場や斜面を登るので、地元の人がロープを張ったところが何か所もあり、それなりにきついものです。三分の一ほど登ったところに、こんな道しるべの石があります。
この縦長の標柱は半分に折れて、読みにくいので書き記します。
「此處ヲ下レバ海岸ナラン斯ノ疑アレモ先ハ登路トナル也
平戸町 鏡川 山本廣太 敬白
明治三十三年八月 」とあります。本当に海へ下って行く感じがして,せっかく登ったのに下るのはもったいないと思います。そして最後の直前に次の道しるべです。
「此ノ行止リハ膝ツキ岩ト穪スル●(不明)〃岩ナリ是ヲ攀登ラザレバ他ニ路ナキ也 」と書かれていて、なかなか親切なものですが、今頃登る人は読めないでしょうね。
明治33年に、これらの道しるべを建てた山本廣太さんは山登りも好きだったのでしょうが、生活に余裕があった人なんでしょうね。この道しるべの直後に
こんな看板「草履置場」が出てきます。昔、志々伎山は女人禁制の山で、ここから先は、男でも履き物は脱いで裸足で登らなければならない聖地だったようです。この山に関しては古くて、他にはない変わった石の文化がまだまだあります。
次回は佐世保駅前にある少し前頃の道しるべです。
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