託杜(たくしゅ)神社(糸島市多久)
この神社にも1対2体の肥前狛犬がありますが、1枚の写真に収めることができません。
北側のものは
南側は
この狛犬は毎年新しく注連縄をかけられてお祭りをされているようです。注連縄と言えばここ糸島の神社には「しめかけ石」と呼ばれるものがあります。
上の写真の門柱のような立派な石です。これに竹を渡し、注連縄をかけています。佐賀県や長崎県では鳥居や神殿に注連縄を取り付けていますが、ここではこの「しめかけ石」に注連縄をはり、そこ以外には大きな注連縄を使用しないようです。もっとも、ここの肥前狛犬には小型の注連縄が掛けられていましたが。
以上、糸島市内の肥前狛犬を見てきましたが、佐賀の肥前狛犬とは一味違ったものにも見えました。砥川の石工がこの地区に住み着いているのですから、その人たちが造ったものでしょう。時代的にも江戸時代半ばごろのものと思われます。違ったところは、狛犬の眼のところが窪んでいるところです。佐賀のものはどちらかと言えば目ははっきりと飛び出したように見えます。ここの石工が意識して佐賀のものと違えたのでしょうか。この地方には砂を かけて狛犬をさする風習が今も見かけられるのですから、とくに江戸時代には眼病持ちの人に撫でられて目のあたりが窪んでしまったとは考えられないでしょうか。
次回は佐々町の芭蕉句碑です
0 件のコメント:
コメントを投稿