2015年12月14日月曜日

7.古い民家の石垣

(1)佐世保市吉井町福井の民家
 ここは江戸時代、志佐筋の福井村ですが、北側に峠を下ると松浦市に出ます。峠の頂上に近いところにこの石垣があります。

城の石垣を思わせるものですが、この写真の左側に家屋は建てられています。現在は農家ですが、昔は士族の家かも知れません。平戸藩では、藩堺には士族を配置していて、普段には農業をしており家の近くに墓もあり、屋敷墓と呼ばれるものもよくあります。
この石垣の建てられた目的は、防風のためと思われますが、他にも目的があったのかも知れませんが、現在住んでいる人に聞いても、いつ頃、何のための石垣かわからないとのことでした。
石垣の縁の部分は四角な石を使ってありますが、中ほどは丸いものや小さな石も使われていて、野面積みの様相をしています。単に風よけだけの目的なら、防風林を植えると良さそうなものでしょう。

(2)佐世保市世知原町開作の民家 
 世知原町の開作地区は、長崎県北最高峰の国見山(777m)のすぐ麓です。不便な山奥を文字通り開墾したという所で、平家の落人伝説が残っています。正月を迎えても、門松など目立つことは今も、差し控えているとのことです。そこに石垣がありました。
 ここには、少し前までは、平屋の住宅があり、その壁となっていたそうです。現在は車庫がありますが使われてはいないようです。
すぐ横に、バス停があり「開作公民館前」となっています。
横の休耕田にはコスモスが満開でした。
世知原地区には、アーチの石橋も数多くあり、石の文化がいくつも残っているところです。
(1)の福井村と同じく世知原村も江戸時代には、志佐筋の村でした。

次回は冬越峠の石垣です

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