2016年8月15日月曜日

42.薩摩塔(8)海寺跡

海寺跡
 平戸市田平町の桟橋近くの、海寺はいかにも古そうなたたずまいをしています。廃寺になっているのですが、屋敷はそのまま残っていて、昔の住職の子孫の方が現在お住まいです。
 春になると木蓮の巨古木には、真っ白な花が咲き、テレビなどマスコミでも紹介されるので、見物人も多いようです。元々、神仏混淆の所ですから、敷地の奥まったところには、お堂は今もあります。この辺りは大木や南国を思わせるビロー樹なども生い茂り昼なお、薄暗く、石畳の所には、役の行者「役小角」が護摩壇を作り修行をしたとの説明書きがあります。ここには、薩摩塔2基と宋風獅子も2基あったとのことですが、これらは現在、田平町の里田原の資料館に移され展示保存されています。

(1)展示されているもの



 これを見ても何か良く分かりません。右側が薩摩塔(部分)で、左側が宋風獅子とのことですが、どちらも石が割れて原型をとどめていません。

(2)収蔵庫の中のもの
 収蔵庫の中に入って写真を撮ることができました。

 これが薩摩塔で、次のが宋風獅子とのことですが

 収蔵庫の中のものは、塔を立てることができないので、横にして置かれていました。上の写真では、右が薩摩塔の部分、左は宋風獅子のお尻の辺と思われます。
 ここには、ばらばらになったもの4基分を持って来ていて、十分には検証がされていないようです。専門家にきっちりと復元していただきたいものです。

次回は下寺観音堂です





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