多久市郷土資料館で肥前狛犬「つがい」の再会
肥前狛犬は本来1対2体を基本に神社や集落の祠に奉納されたものでしょう。小型で、愛嬌があり、江戸時代のものということもあり、骨董価値が出てきて盗まれ、古物商の売買の対象になることも出てきました。
今回(2018.2.25)、肥前狛犬を学ぶ会の例会に合わせて、別々に保存されているものが、多久市郷土資料館でめでたく再会を果たしました。
右側の少し大きいア像が、明治大学の川野明正教授が、肥前狛犬を学ぶ会の永渕秀治さんから「小城市内の店に肥前狛犬が1体売られていた」という話を聞いて、古物商から遺失を防ぐためと教材として、研究費で購入したものです。
少し小さいウン像は福岡市の夫婦が十数年前に佐賀市の古物商から購入したものを昨年多久市郷土史料館へ寄贈した1体です。本来小城市で造られたので、小城市で保存しています。
実物を並べてみたら、これは一対に違いないと感じました。肥前狛犬は江戸時代の石工が手彫りしたものですから2つと同じものがないのも特徴です。この日見た人は間違いなしと感心しました。
見学会の後は、ア君は東京の明治大学の研究室へ、ウン君は小城市の収蔵庫へ(現在展示スペースがないそうです)と別々の家路をたどりました。たった1日の逢瀬でしたが、はたして次の再会はいつになることでしょうか。
次回は黒髪神社の肥前狛犬です
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