座主坊の肥前狛犬
白石町の稲佐神社の一角にあるお寺、座主坊の本殿の両脇に1対の肥前狛犬が置かれています。ここは安心して紹介ができます。稲佐神社の参道に沿って、左右8坊、合わせて16坊の真言宗のお寺があったそうですが、現在では、座主坊のほかには、観音院と玉泉坊の3寺だけが残っています。
1体はきれいにしていますが、もう一体はひび割れがひどく狛犬らしく見えません。神仏混淆の頃、稲佐神社に奉納されたものでしょうが、傷みがひどくなって近くのお寺の本堂に取り込まれたのではないでしょうか。
この稲佐神社には、肥前鳥居もあります。佐賀県では最も古い肥前鳥居です。堂々たる大きなものです。
鳥居の柱には、天正13年(1585)と刻まれているのが読めます。この杵島山一帯は、平安時代からの記録が残っていて、歌垣の石や水堂(みっど)さんとか、和泉式部の伝説も伝わっているところです。母方の祖母を私の車に乗せて、一緒に廻ったときも稲佐神社にも来ましたが、なんとなく通ったばかりでした。稲佐神社では今も流鏑馬が行われているということを聞いたのだけは覚えています。
次回は白石町4です
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