佐賀県小城市砥川町は肥前石工の里として町おこしに力を入れています。肥前鳥居や六地蔵塔を調べている時から何度も訪ねていました。今回、肥前狛犬の独特で、かわいらしい石像を見てから、じっくり調べてみようと思いました。
現在は小城市牛津町砥川となっていますが、江戸時代には、多久領だったそうです。砥川の集落から細い道を登っていくと、昔、石を採掘していた石山跡があり、多少整備されてはいますが、最近は訪れる人もなく、かなり荒れているように感じました。ここの石は安山岩だそうです。
秀吉の朝鮮出兵の折、呼子に名護屋城を築いた時には、全国から石工も集められたといわれていますが、その頃から「砥川石工」の名前は出てきます。その中でも江戸時代初期の平川与四右衛門(ひらかわ よしえもん)は有名で、その子孫は平川石材店として現在も続いています。
やはりここでも神社名は出せないのが残念です。最初に出会ったのは何気なく、広場の隅の方のころがっている感じですが、案内のN氏の話では、作りかけの未完成品だそうです。
ここにはたくさんの肥前狛犬がありますので、数体まとめて写真に撮ったものもあります。
欠損したものもありますが、肥前狛犬に間違いありません。
さすが、石工の里、雑然とありましたが、境内の周りには、合計18体のかわいらしい肥前狛犬がありました。盗難のことが心配になりました。
次回は砥川2です
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